いすゞ「ギガ」「フォワード」やUDトラックス車など計24,783台で、運転席の座面が意図せず上下するおそれがあり、リコールが始まりました。対象車は、座席の固定を操作する部品を対策品へ無料で交換します。
使っている車が対象かは、車検証の車台番号で確認します。いすゞ車は公式の対象車両検索へ。該当する場合は担当販売会社に連絡してください。車種や購入年だけでは判断できず、修理後の確認にも車台番号を使います。
背景と経緯:座席の固定を操作する部品を交換する
いすゞ自動車は2026年10月29日(木)、国土交通省へ届出番号5895のリコールを届け出ました。開始日は10月30日です。対象車の使用者には、販売会社からダイレクトメールや直接訪問などで知らせるとしています。
不具合があるのは運転者席のシートサスペンションです。シートの上下動を固定・解除するためのアクチュエータについて、設計の検討が不十分でした。出力軸が壊れるとロックを解除できず、座面の高さを調整できなくなることがあります。
その状態で使い続けると、走行中の振動などで内部のギアが外れるおそれがあります。すると意図せず固定が解除され、座面が上がったり下がったりして、ロックが働かなくなる可能性があります。「高さが変えられない」という症状と、「突然動く」という症状が、同じ不具合の説明に含まれている点が重要です。
改善措置は、対象となる全車両のアクチュエータを対策品に交換することです。高さを合わせ直すだけの対応ではありません。部品の位置と交換内容は、いすゞの改善箇所説明図(PDF)で確認できます。分解・交換は販売会社に依頼します。
数字で見る:24,783台にはUDトラックス車も含まれる
国土交通省の届出一覧表(PDF)は、全体を107型式・4車種・24,783台と整理しています。製作期間全体の範囲は、2023年2月6日から2026年3月12日です。
| 届出上の車名 | 主な通称名 | 対象台数 |
|---|---|---|
| いすゞ | ギガ・フォワード | 24,529台 |
| UDトラックス | コンドルなど | 254台 |
| 合計 | 届出全体 | 24,783台 |
UDトラックス車の7行を足すと、6+1+3+172+16+48+8=254台。全体から差し引くと、いすゞ車は24,783-254=24,529台です。報道の総数と、いすゞのサイトにあるギガ・フォワードの一覧だけを比べるときは、集計の範囲をそろえる必要があります。
台数が多いのは、いすゞのCYJ77D系の行です。2PG-CYJ77Dなど4型式で15,861台と記載されています。ただし、同じ「ギガ」でも車台番号の範囲は複数に分かれています。この1行に該当しないことだけで対象外とは判断できません。
届出時点の不具合報告は103件、事故の報告はありません。24,783台は改善措置の対象数であり、すべての車に故障が起きたという意味ではありません。一方、症状がないことだけで修理が不要とも判断できません。
その後:修理後は検索結果の「実施済」で確かめる
今回の届出は、対策品への交換と、使用者への連絡を定めています。全国の修理完了台数や、自分の車の入庫可能日は届出の総数からは分かりません。対象と分かったら、担当販売会社に部品交換の日程を確かめる段階です。
修理が終わった後の識別方法にも変更があります。いすゞは2026年4月1日以降の届出から、従来の塗料などによる識別に代わり、公式検索に表示される「実施済」を識別として使うと案内しています。今回の改善箇所説明図にも、各社のリコール等対象検索に「実施済」と表示すると記載されています。
つまり、車体に新しい色印やシールが見当たらないことだけで、今回の修理が未実施とは判断できません。詳しくは修理実施後の識別方法の案内(PDF)で確かめられます。
ただし、いすゞの検索結果への反映には、作業後2週間以上かかる場合があります。入庫直後に表示が変わらなくても、その画面だけで交換が終わっていないと決めず、作業した販売会社に確認してください。対象確認と修理完了の確認は、同じ車台番号で日を分けて行うと整理しやすくなります。
読者にできること|車台番号を用意して販売会社へ連絡する
- 車検証の車台番号を控える。ナンバープレートの登録番号ではなく、「車台番号」欄を使います。会社で複数台を持つ場合も、1台ずつ照合します。
- 公式検索と届出を照合する。いすゞ車は対象車両検索に車台番号を入力します。届出番号5895の対象かを確かめ、不明な場合やUDトラックス車は担当販売会社に問い合わせます。
- 対象なら無料交換の日程を相談する。車台番号、今回の届出番号、高さ調整ができないなどの症状があるかを伝えます。修理までの車の扱いも販売会社に確認します。
- 交換後に実施状況を確かめる。作業日と内容を確認し、検索への反映に時間がかかることを踏まえて「実施済」を照合します。画面と作業内容が合わなければ販売会社へ確認します。
製作期間は購入時期とは異なります。中古で買った時期や納車の月を、対象期間と直接比べないでください。また、公式の車台番号の範囲には対象外の車が含まれる場合もあります。範囲表は候補の確認に使い、最後は個々の車台番号で確かめます。
いすゞ車で連絡先が分からない場合は、お客様相談センター0120-119-113へ。受付は月曜〜金曜の9〜12時、13〜17時で、所定の休日は除きます。昼休みの12〜13時は受付時間外です。
まず車検証を手元に置き、自分の車が今回の対象かを調べてください。家庭の製品についても回収案内を確認したい方は、ディズニーのキッチンタイマー回収と自宅引き取りの手順も読めます。
出典:いすゞ自動車の届出案内、国土交通省の公表資料、本文中の改善箇所説明図・対象検索・識別方法の案内。2026年11月3日に確認。

